変態図鑑

実在しない生物を描いています。

く-ク

 

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【くしゃみみず】

歩いていると、誰もいないのに「ハクション!」と、くしゃみが聞こえることがある。それは、「くしゃみみず」の仕業だ。脅かしているのではなく、気管に異物が入り込み、体外に排出する…いわゆる普通のくしゃみだ。なので「くしゃみをするミミズ」ということで「くしゃみみず」と名付けられた。ミミズは、「目見えず」からメメズになりミミズになったと言われるが、「くしゃみみず」は、人間と同じ顔があるため、目も見える。人間に近い言語能力や知能があるかは、不明である。ミミズ同様、土壌中に棲み、くしゃみをするため、地表面に出てくる。主に土を食べ、その中の微生物を食す。日本にしか生息していない。

 

 

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き-キ

 

変態図鑑 き-キ キンニクマ

【キンニクマ】

DNA鑑定で、人間と熊のあいのこ、交雑種であることが発表された。ほぼ人間に近いが、顔の輪郭や骨格は、熊に近い。筋骨隆隆である。知能は、人間とかわらない。1992年から2015年に生存。カナディアンロッキーで新生児で発見され、アメリカのある組織で生活し、検査・研究をされていた。2015年にプロレスラーとしてデビューする予定が、遺伝子の問題なのか、その年の23歳で突然亡くなった。当時は、心筋梗塞だと発表されている。人間と熊の交雑種は、今まで、一例しか確認されていない。実験でも人間と熊の交雑は、成功していない。

 

 

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か-カ

 

変態図鑑 か-カ カンガエル

【カンガエル】

「カンガエル」は、その名のとおり、考えるポーズで池を見下ろしていることから名付けられた。「カンガエル」は、何かを考えているのではない。池の中で繰り広げられている弱肉強食を見下ろしているのだ。そして、弱肉強食の頂点に立った、池で一番強い生物の頭にめがけ飛び込み、頭突きをかまし、気絶させる。別に捕食するわけでもなく、気絶させた後、別の池に移動する。このことから、強い生物を倒したという満足感を得るために池から池へと渡り歩いていると考えられる。なかには、頭突きに失敗して、捕食される「カンガエル」もいる。一か八かの大勝負なので、満足度は、かなりのものだろうと推測される。現にスキップしながら、笑いながら、次の池に移動する姿を目撃されている。昼行性であり、二足歩行、昆虫などを食べる。常に石に頭をぶつけ、頭を鍛えている。

 

 

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お-オ

 

変態図鑑 お-オ おしりす

【おしりす】

頭にお尻があるリスで「おしりす」と名付けられた。もちろん肛門は、頭についている。普段は、コロコロうんこ、ポロポロうんこなので、顔は汚れないが、お腹を壊すと下痢になり、顔がクソまみれになる。胃や腸は、頭にあるため、お腹を壊すというより、頭を壊すと言った方がいいだろう。顔がクソまみれの「おしりす」を見かけたら、頭を壊したと考えてよい。脳は、お尻部分にあり、お尻を強打すると、脳震盪を起こす。尾は毛量が多く、これは、お尻部分…つまり脳を守るためだと言われている。尾・脳・性器部分意外は、産毛ていどである。

 

 

え-エ

 

変態図鑑 え-エ エリアリトカゲ

【エリアリトカゲ】

似た爬虫類にエリマキトカゲがいる。エリマキトカゲは、危険を感じると襟状の皮膚を広げて威嚇する。エリアリトカゲも、襟で天敵に対して、攻撃または威嚇をするが、主に襟で体温調節をする。冬は襟が大きくなり、夏は小さくなる。生息地によって襟の形状が変化する。天敵が多い自然の中では、襟が鋭く尖って硬いが、ペットとして飼われたエリアリトカゲは、丸みをおび、花びらのような形状になる。エリアリトカゲ愛好家では、大事に大切に育て、襟の形状を変化させ、競い合っている。ペットとして人気急上昇中であるが、なかなか手に入らない、希少な爬虫類である。全長60cm。とても飼いやすい爬虫類である。昼行性であり昆虫やクモなどを食べる。

 

 

う-ウ

 

変態図鑑 う-ウ うしり

【うしり】

見ての通り、あらゆる箇所にプリプリした尻のような膨らみがついている。その膨らみは何なのか、わかっていないし、解剖すらされていない。それはなぜか…。世の中が不安定になると、牛から生まれる「件」という妖怪がいる。人間の顔と牛の体という姿をしており、戦争・天災・豊凶・疫病など、人間の言葉で予言し、言い終えるとすぐに死んでしまう予言獣である。「うしり」もその予言獣である。が、人間の言葉で予言するわけではない。生まれて、ただその場に存在するだけで、国に幸福をもたらす、ありがたい予言獣である。その「うしり」を解剖し、構造を調べると、大恐慌が訪れる可能性があると予想されている。だから誰も解剖しないのだ。「件」よりも生まれてくる確率が少なく、江戸時代に生まれたと文献に残っている。最近では、1986年(昭和61年)に生まれ、1991年(平成3年)まで生きていたという報告がされている。この生きていた期間は、ちょうどバブル景気に当てはまる。それ以降、まだ、生まれていない。「うしり」の尻には、幸福がつまっているのかもしれない。

 

 

い-イ

 

変態図鑑 い-イ イカンチョウ

イカンチョウ】

イカンチョウは、他のイカ同様、海生軟体動物である。たいていのイカの種類は、夜に行動するが、イカンチョウは、昼に行動する。イカンチョウは、海底の巣穴や岩の割れ目等に触腕(しょくわん)を使って突き刺し、小魚、エビ、カニ、動物性プランクトン等を食す。普段は、海底で流れに身をまかせ漂っているが、8月上旬には、海面に近づき、泳いでいる人間の肛門をめがけ、触腕をぶっ刺す。この行動から「イカンチョウ」と名付けられたと言われる。なぜ人間の肛門にぶっ刺すのかわからなかったが、近年、危険を冒してでも人間の肛門に触腕をぶっ刺す姿を雌に見せつける、求愛行動だということがわかった。現に岩陰に隠れ、雄が肛門にぶっ刺す姿を見守る雌を多数目撃されている。7月上旬頃から海底で、イソギンチャクのすぼめた口に突き刺しつづけるという謎の行為が目撃されていたが、これは、8月上旬の求愛行動に向けて、練習していると思われる。